この記事では、経理はやめとけと言われる言われる理由について説明します。
- 経理はやめとけと言われるのはなぜ?
- 経理はきつい?つらい?大変?
- 経理はやめとけと言われる理由
この記事を書いた人
キャテル
【自己紹介】40代男性、経理一筋約20年【経歴】大学卒業→公務員試験に落ちる→社会の底辺→経理未経験から経理に就職→転職4回→年収1100万円達成【資格】簿記2級、税理士財務諸表論、宅建【ブログ】社会の底辺から経理転職4回で年収1100万達成した転職ノウハウ全て公開「キャテルの戦略」
結論:経理はやめとけと言われる理由5選
- AIに業務を奪われるから
- 繁忙期が忙しいから
- 勉強することが多いから
- 人間関係が狭く面倒くさいから
- 評価されず年収が上がらないから
理由①AIに業務を奪われるから
やめとけ派の意見 | 管理人の見解 |
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経理の業務はAIに奪われるからやめとけ | 経理の業務の全ては奪われないと推測 |
やめとけ派の意見
経理の業務はAIに奪われるからやめとけ
経済産業研究所の「AIが日本の雇用に与える影響の将来予測と政策提言」に記載されている「AI・IoT の導入が進展した場合、減る見込みの仕事」
1位「一般事務・受付・秘書」
2位「総務・人事・経理等」
3位「製造・生産工程・管理」
引用元:AIが日本の雇用に与える影響の将来予測と政策提言 (rieti.go.jp)
AIに奪われる経理の業務のが具体的に何なのか、現時点で正確には分かりません。
ただし、AIに経理の業務の一部が奪われることは間違いないでしょう。
管理人の見解
結論:経理の業務の全ては奪われないと推測
人間がする経理の業務が、きれいさっぱり消えてなくなることはありえません。
経理に限らず、仕事には「判断」を要求されることが含まれるからです。
AIに奪われないであろう経理の業務の一例
項目 | 内容 |
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財務会計 | ・会計方針の変更が、業務フローや決算数値にどのような影響を与えるか見積もる ・会社の取引が、決算上どのような影響があるのか見積もり判断する |
管理会計 | ・過去の数字の重要なポイントから経営課題を定義して、未来の改善案を提案する ・未来の数字を作成するにあたり、必要な情報を過不足なく収集し組み立てる |
システム導入 | ・AIを導入する効果を数値で見積もる ・AIを導入する |
マネジメント | ・経理部員の人事考課をする ・経理部員の相談に応じる |
思いつくままに列挙してみました。
概観としては、経理の業務を、①単純作業の業務、②判断が必要な業務の2つに大別すると、②判断が必要な業務はAIにも奪えないのではないかと推測します。
AI恐るべし・・・
ITに経理の業務を奪われるのは今に始まったことではない
ITに経理の業務を奪われるのは今に始まったことではありません。
最たる例は会計システムです。
以前は、いわゆる財務諸表は人間が手作業で集計していました。
会計システムによって人間はいなくなるどころか、今でも様々な会社で経理人材は不足しています。
会計システム導入の業務が非常に高度な業務になるなど、新しい業務さえ生まれています。
AIと共存しようとする姿勢があれば、むしろ新たなスキルが身につくチャンスになりえます。
世の中の変化とともに自分自身も変化する必要がある
理由②繁忙期が忙しいから
やめとけ派の意見 | 管理人の見解 |
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経理は繁忙期が忙しいからやめとけ | 経理は繁忙期が忙しいことは事実 成長につながる業務が豊富である |
やめとけ派の意見
経理は繁忙期が忙しいからやめとけ
繁忙期 | 業務内容 |
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月次 | ・月次決算 ・支払業務 |
四半期 | (上場企業の場合) ・決算短信の作成 ・決算説明資料の作成 ・有価証券報告書の作成 |
年次 | ・税務申告 ・会社法計算書類の作成 |
経理には繁忙期と閑散期がありますが、繁忙期は非常に忙しくなります。
繁忙期には残業することも珍しくありません。
経理は忙しいと思う
管理人の見解
結論:経理は繁忙期が忙しいことは事実
経理は繁忙期が非常に忙しくなることは事実です。
特に上場企業の繁忙期は非常に忙しく、なかなか退社できないピリピリムードが漂う会社が多いと思います。
逆に、経理の人員は繁忙期に耐えられるように構成されているので、閑散期は時間の余裕がもてます。
閑散期は気絶するくらい暇。。。
自身の成長につながる業務が豊富である
経理の専門的な業務は繁忙期に集中しています。
その繁忙期の経験が、社内の評価や、転職市場での評価に直結します。
経理として専門性を身につけたいのであれば、この繁忙期があることで自分の価値が高まることをご認識ください。
成長は苦しみから生まれる
理由③勉強することが多いから
やめとけ派の意見 | 管理人の見解 |
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経理は勉強することが多いからやめとけ | 経理は常に勉強が必要 だからこそ市場価値が高く需要ある人材へ |
やめとけ派の意見
経理は勉強することが多いからやめとけ
- 簿記
- 会計基準
- 税法
- 会社法
- 金融商品取引法
- エクセル
- システム関連(会計システムなど)
経理は業務範囲が広く、網羅的な知識を身につけるためには勉強しなければならないことが多いです。
経理をする上で、勉強することは切っても切り離せません。
たしかに勉強すること多いね、、、
管理人の見解
結論:経理は常に勉強が必要
経理をする上で勉強しなければならないことが多いのは事実です。
社会人をしながら学校に通う人もいるくらいです。
実務をしていれば必然的に身につく知識もある
だからこそ市場価値が高く需要ある人材になれる
勉強することが多いからこそ、経理が専門性の高い職種であると言われることも事実です。
転職市場では、実務経験、資格を整えた経理人材は需要があり引く手あまたです。
少なくとも職に困ることは想定しにくいです。
実務経験が15年を超えてからの転職活動の引きはエグかった
理由④人間関係が狭く面倒くさいから
やめとけ派の意見 | 管理人の見解 |
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経理は人間関係が狭く面倒くさいからやめとけ | 経理の人間関係は狭くたしかに閉鎖的な社会 面倒くさいこともある |
やめとけ派の意見
経理は人間関係が狭く面倒くさいからやめとけ
経理部門は専門性が高いため、人材の異動が発生しにくいです。
また内勤であるため、毎日同じ顔を見ることになります。
そのため外での活動がある営業とは異なり、閉鎖的で独特な人間関係が構築されます。
周りとうまくやっていく必要があるね
管理人の見解
結論:経理の人間関係はたしかに閉鎖的な社会で面倒くさいこともある
経理の人間関係はたしかに閉鎖的な社会です。
その中で、人間関係が面倒くさいことは当然あります。
そして、その面倒くささも会社によって、人によって様々です。
監査対応よりお局対応の方が難しかった。。。
ただし会社によって経理部門の人間関係は千差万別
会社によって経理部門の人間関係は千差万別
管理人は、複数の企業の経理部門を渡り歩き、子会社などの経理部門も含めて様々な経理部門を見てきました。
間違いなく言えるのは、同じ経理部門でも文化、考え方、価値観は異なるということです。
会社単位、部署単位だけではなく、人単位でもその考え方は様々です。
そして経理に限ったことではないと思います。
人それぞれにプライドやこだわりがあるので、尊敬と感謝の念をもってお互いに尊重する姿勢が重要です。
Win-Winの関係
理由⑤評価されず年収が上がらないから
やめとけ派の意見 | 管理人の見解 |
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経理は評価されず年収が上がらないからやめとけ | たしかに経理はそういう側面がある職種ではある しかし専門性を高めれば好待遇も可能 |
やめとけ派の意見
経理は評価されず年収が上がらないからやめとけ
経理を含めた管理部門は、会社にとっては利益を生まないコスト部門です。
会社としては、管理部門の人件費はできるだけ抑えたいという動機は存在します。
また、経理とは営業と異なり、数字で評価することが困難です。
これらを背景に、経理は評価されず年収が上がりにくいと言われています。
背景を踏まえると納得
管理人の見解
結論:経理は評価されず年収が上がりにくい側面がある職種ではある
実際に、経理は評価されず年収が上がりにくい側面がある職種ではあると思います。
利益を生み出す営業部門よりも平均年収で劣るのは必然かと思います。
年収が上がらず悩んでた
専門性を高めれば好待遇も可能
- 実務経験:経理3年以上
- 資格:簿記2級以上
上記を満たしたら、転職を人生の選択肢に入れましょう。
なぜなら、経理の年収を決定するウェイトは、業界・会社の給与水準>実務経験>資格だからです。
引用元:レックスアドバイザーズの求人検索
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経理の年収アップ転職の詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。
まとめ
- 経理やめとけ派の意見は事実である
- ただし、それをどうとらえて解釈するかは自分次第
どんな職種でもネガティブなとらえ方はできると思います。
それをどうとらえて解釈するかは自分次第です。
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