この記事では、不動産の経理はきついのか、実際に不動産業界で5年以上を経理として働いた私が解説します。
- 不動産の経理はきつい?
- 不動産業界の特徴は?
- 不動産の経理の特徴は?
- 不動産業界の特徴
- 不動産の経理の特徴
この記事を書いた人
キャテル
【自己紹介】40代男性、経理一筋約20年【経歴】大学卒業→公務員試験に落ちる→社会の底辺→経理未経験から経理に就職→転職4回→年収1100万円達成【資格】簿記2級、税理士財務諸表論、宅建【ブログ】社会の底辺から経理転職4回で年収1100万達成した転職ノウハウ全て公開「キャテルの戦略」
前提:管理人の経歴
- 不動産業界5年以上経験の経理マン
- 保有資格①:簿記2級
- 保有資格②:税理士科目財務諸表論
- 保有資格③:宅建
結論:比較的おすすめ
- 不動産業界の特徴
- 不動産の会計処理の特徴
私は、不動産の経理がきついという感覚はありませんでした。
むしろ他の業界の経理として比較して、楽で給与水準が高いという印象です。
しかし、不動産業界の特徴に合わない人はいるとは思います。
それが、不動産の経理はきついと言われる理由かもしれません。
もう少し深堀りして解説します。
不動産業界の特徴を押さえるべし
不動産業界の特徴
- チャラい
- 体育会系
- IT化は遅い
チャラい
私が見てきた限り、不動産業界はいわゆるチャラい人が多いと思います。
特に新築マンションの営業はチャラいですね。
社内外を問わずに、女性に声をかえるような人はいると思います。
しかし、経理はまったく違う文化です。
他部署とのコミュニケーションで、チャラい人と関わることになります。
不動産と言えばチャラいだよね
体育会系
昔ながらの体育会系の体質はあると思います。
仕入れも販売も、タイプの差はあれど、体育会系の体質はありますね。
不動産はITなどと違って、大昔からある日本大陸という有限の世界でのパイの取り合いです。
つまり、土地に人と利権が絡み合っていて、人脈が重要なビジネスです。
その中では、体育会系のように人の指示に素直に従う、人から好かれる文化が根付くのだと思います。
もちろん、これもまた、経理は体育会系ではありません。
体育会系は一長一短がある
IT化は遅い
上記の通り、古いか新しいかで言えば古い体質の業界のため、IT化は遅いです。
考えようによっては不便です。
一方で、社員のITスキルは他の業界と比較して相対的に低いため、少しITスキルがあるだけで重宝される可能性はあります。
不動産とITって真逆だよね
宅建の取得は必須
法律上、不動産業を営むためには、一定数の宅地建物取引主任者が必要です。
そのため、不動産業界の社員は、宅建の取得が義務となっているケースが通常です。
宅建手当がある会社も少なくないです。
宅建手当の月25,000円はおいしかったなあ
不動産会社の種類
ビジネス | 内容 |
---|---|
売買 | 土地を購入してマンションを建築して売却 土地を購入してオフィスビルを建築して売却 オフィスビルを購入して転売 |
賃貸 | 賃貸マンションを保有して賃料収入を得る オフィスビルを保有して賃料収入を得る |
仲介 | オフィスビルの転売先を見つけて手数料収入を得る 賃貸マンションの入居を手伝って手数料収入を得る |
大きくは、これらの3つに分類されます。
大企業であれば全てのビジネスを手掛けていますし、いずれかのビジネスに特化している企業もあります。
給与水準が高いのは売買
不動産の会計処理の特徴
結論:不動産の会計処理は比較的容易
- 比較的容易
- どんぶり勘定な文化
管理人はこれまで複数の業界で働いてきましたが、不動産の会計処理は比較的容易な印象です。
また、取引金額が大きいため、いわゆるどんぶり勘定的な側面もあり、細かい数字にうるさい文化ではないと感じました。
細かいの嫌
不動産の会計処理の特徴
カテゴリ | 内容 |
---|---|
売買 | 売買目的の不動産は、固定資産の土地・建物ではなく、棚卸資産の仕掛販売用不動産(竣工前)・販売用不動産(竣工後)という勘定科目で計上します。 不動産そのものだけではなく、不随費用も棚卸資産で計算します。 |
賃貸 | 賃貸目的の不動産は、固定資産の土地・建物で計上し、耐用年数に応じて減価償却します。 礼金、敷金、更新料をBS、PLのいずれかで計上するかもポイントです。 |
仲介 | 棚卸資産、固定資産などBS科目はなく、売上をPLで計上します。 |
消費税 | 不動産の経理で最も特徴的です。 売上に土地が含まれるため非課税売上割合が高くなり、控除対象外消費税が発生します。 |
その他税金 | 不動産取得税、固定資産税・都市計画税、償却資産税などが不動産に付随して発生します。 |
製造業などのいわゆる複雑な原価計算はありません。
マンションなどで、各部屋の面積で案分する程度です。
1取引当たりの金額が大きく、製造業よりも細かい集計は少ないと思います。
慣れれば簡単
銀行への提出資料が多い
不動産は、銀行からの借入で仕入れをするのが前提のビジネスモデルです。
そのため様々な銀行からの借入があるのが通常です。
財務制限条項といって、銀行からの借入に対しては様々んルールが存在します。
そのルールが遵守できているか確認のために、銀行には様々な資料の提出が義務付けられています。
銀行は厳しい
不動産の経理のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
給与水準が高い 会計処理は比較的容易 宅建手当が出る会社がある | 業界特有の雰囲気に合わない可能性 宅建を取得する必要の可能性 営業の給料と比較すると低めの給料 |
結局のところ、不動産業界の雰囲気に合うかどうかだと思います。
給与水準は他の業界より高い傾向にあり、給与面で不満が出る可能性は低いです。
不動産業界の雰囲気に合うかどうか
不動産の事務を希望する女性の方へ
- 不動産の事務の業務そのものは比較的容易
- 男性社員との関係構築がポイント
不動産業界は給与水準が高いため、営業事務・経理事務を目指す女性にも人気の業界です。
不動産の営業事務・経理事務の仕事そのものは、決して難しいものではないと思います。
しかし、周りの男性社員は営業のプロが揃っています。
営業スキルに長けていますので、事務の女性社員を持ち上げるのが得意である一方、女性社員の自分に対する接し方にも敏感です。
彼らは、事務の仕事ぶりよりも、普段からの関係性の構築を重要視しています。
社内営業が大切
不動産の経理はおすすめ
経理未経験から経理へ
転職活動+簿記2級
引用元:管理部門・士業の転職ならMS-Japanの求人検索
簿記2級を取得していなくても、経理未経験から経理に就職できる可能性はあります。
ただし、簿記2級の資格があれば経理への就職の可能性は大きく高まります。
経理未経験から経理に転職する詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。
経理経験者は年収アップへ
- 実務経験:経理3年以上
- 資格:簿記2級以上
上記を満たしたら、転職を人生の選択肢に入れましょう。
なぜなら、経理の年収を決定するウェイトは、業界・会社の給与水準>実務経験>資格だからです。
引用元:レックスアドバイザーズの求人検索
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経理の年収アップ転職の詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。
まとめ
- 不動産の経理は、他の業界と比較して会計処理が比較的容易で給与水準が高いため、管理人はおすすめ
- 不動産業界の特徴には、人によって合う合わないがある
不動産の経理は、業務内容の割には給与水準が高いです。
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