この記事では、経理未経験・派遣は分からないことで頭がおかしくなるのか考察します。
- 経理未経験・派遣は分からないことで頭がおかしくなる?
- 経理未経験・派遣は分からないことへの対応方法は?
- 経理未経験・派遣は分からないことで頭がおかしくなるのか
- 経理未経験・派遣は分からないことへの対応方法
この記事を書いた人
キャテル
【自己紹介】40代男性、経理一筋約20年【経歴】大学卒業→公務員試験に落ちる→社会の底辺→経理未経験から経理に就職→転職4回→年収1100万円達成【資格】簿記2級、税理士財務諸表論、宅建【ブログ】社会の底辺から経理転職4回で年収1100万達成した転職ノウハウ全て公開「キャテルの戦略」
結論:1年目は大変と覚悟した方が良い
経理未経験1年目は大変と覚悟しておいた方が良い
経理に限ったことではないです。
どんな仕事であれ最初は大変と思います。
私は経理しか経験したことがないですが、他の職種はもっと大変ではないかと想像しております。
簡単な仕事はない
理由
覚えることが多いから
経理は専門性の高い職種です。
覚える業務や知識は多岐にわたります。
また、1年に1度しかない業務があり、反復することができないケースもあります。
経理未経験の場合はここに面食らう可能性があります。
特に中小企業の経理は、少ない人員で幅広い業務をまわさなければならず、より一層この傾向が強いです。
経理に勉強は必須
ITスキルが必要だから
経理は会計システムとExcelが必須です。
ただでさえ覚えることが多いところに、これらのITスキルの要求が襲ってきます。
そもそもPCに苦手だとここでKOですね。
経理にITスキルは必須
何を言ってるのか分からないから
最初は経理部門の会話のところどころが理解できないです。
どんな仕事でもそうかと思いますが、経理の場合は会話を理解できるようになるまで、より多くの時間を要するかもしれません。
専門性が高い用語が多く、1つの用語を理解するだけ、他に様々な知識が必要になるケースがあるためです。
分からない言葉は後でググってた
何のためにやる業務か分からないから
一口に経理と言っても、業界や会社によって業務フローは様々です。
右も左も分からない経理未経験1年の状態では、全ての業務の目的を理解してから業務とりかかることは不可能です。
目的や意味も分からず、とりあえず言われた通りにやるだけの業務が発生し、理解が進まないことがあります。
目的を聞くと怒る人とかいるから
対策
全体像を把握する
分類 | 主計 | 税務 | その他 |
---|---|---|---|
日次業務 | ・出納業務(現金、預金) ・仕訳起票 ・経費精算 ・支払(買掛金、未払金) ・入金(売掛金、未収入金) | ・与信調査 ・取引先登録 | |
月次業務 | ・請求書、領収書の発行 ・入金消込 ・在庫管理 ・月次決算 ・予算実績管理 | ・住民税、源泉所得税の納付 (毎月10日) | ・給与計算、振込 ・社会保険料の計算、納付 |
四半期業務 | ・四半期決算 ・決算短信 ・決算説明資料 ・四半期報告書(廃止の方向) | ||
年次業務 | ・実地棚卸 ・残高確認 ・年次決算 ・決算短信 ・決算説明資料 ・有価証券報告書 ・会社法計算書類 ・予算策定 | ・法人税、事業税、住民税の申告 ・消費税の申告 ・償却資産税の申告 ・税務調査(数年に1回) | ・株主総会 ・賞与計算、振込 ・年末調整 ・労働保険料、社会保険料の手続き |
まずは、経理の全体像を把握します。
その上で、目の前の業務がどの業務に該当するか把握します。
そうすることで、経理の業務の内、どの業務を習得できているか理解できます。
まずは日次業務と月次業務を整理できれば良いと思います。
まずは日次業務と月次業務を掘り下げよう
年間スケジュールを把握する
※ 3月決算の上場企業の場合
月 | 主計 | 税務 | その他 |
---|---|---|---|
1月 | 四半期決算 | 償却資産税 | |
2月 | 決算短信 決算説明資料 予算策定 | ||
3月 | 四半期報告書(廃止の方向) 実地棚卸 残高確認 | ||
4月 | 年次決算 | ||
5月 | 決算短信 決算説明資料 | ||
6月 | 有価証券報告書 会社法計算書類 | 法人税、事業税、住民税 消費税 | 賞与計算、振込 株主総会 |
7月 | 四半期決算 | ||
8月 | 決算短信 決算説明資料 | ||
9月 | 四半期報告書(廃止の方向) | ||
10月 | 四半期決算 | ||
11月 | 決算短信 決算説明資料 | 中間申告、納税 | |
12月 | 四半期報告書(廃止の方向) | 賞与計算、振込 年末調整 労働保険料、社会保険料の手続き |
次に、経理の年間スケジュールを把握します。
実際には、実務をこなしながら覚えていくことになりますが、まずは年間スケジュールを把握しておくと理解と記憶の定着がスムーズです。
年間スケジュールを把握しておこう
目的と手段を整理して理解する
目的 | 手段 |
---|---|
部門別の損益の把握、開示資料に記載のため | 勘定科目に部門を入力する |
交際費か会議費か判断するため | 経費精算で人数や取引先の有無を入力する |
入金消込で売掛金と突合するため | 入金情報に取引先情報を紐づける |
上表は簡単な一例です。
経理業務には必ず目的が存在します。
目的と手段を整理して理解することで、業務への理解が深まり、判断や改善の提案ができるようになります。
目的がなければ、そもそもその業務の必要性を問うこともできます。
目的と手段の理解は時間がかかる
頼れる人を見つける
なんとかして、気兼ねなく疑問点・悩みを相談できる人を見つけましょう。
その人が状況を打開する突破口になります。
とはいえ、自分自身で何も調べず聞いてばかりではその人に愛想を突かされる可能性があるので、まずは自身で考えるようにはしましょう。
説明が分かりやすい人がいいね
資格取得と知識習得に努める
経理は、資格の取得や図書で学びやすい職種になります。
現状の経理業務を理解するため、次のキャリアップのために自発的に勉強する習慣を身につけましょう。
簿記2級を取得していない人は、まずは簿記2級を取得することが目の前の目標になります。
辞めたいときに確認するべきこと
つらい原因がどこにあるのか
- 経理業務
- 周囲の人間
- 自分自身
冷静に原因を把握しなければ、職場や職種を変更しても同じことの繰り返しになる可能性があります。
経理業務
経理業務そのものが自身に全く合わない場合、解決は難しいかもしれません。
しかし、性格、知識、スキルなどで向き不向きが多少はあれど、経理業務はある程度どんな人でも正しい努力をすればそれなりにできるようになるものだと思います。
周囲の人間
状況によっては周囲の人間に原因がある可能性もあります。
私は様々な経理部門の会社員を見てきましたが、簡単なことを難しく変換したり、下の人間に対しては安易に能力を否定する発言をする人を見てきました。
また、一口に経理業務と言っても会社によって業務フローや業務内容は千差万別です。
周囲の人間やその会社独特の経理業務の組み合わせにより経理業務が難しく感じてしまい、本来であれば経理業務そのものが自身に合わないわけではないのに、追い詰められて経理業務が自身に合わないと判断してしまうケースもあると思います。
自分自身
最後は、自分自身に原因がある場合です。
経理には最低限必要な知識があるにも関わらず、その知識の習得を自ら怠っていれば仕事ができるようにはなりません。
これはどんな仕事にも共通です。
原因の所在
自分にできることはやり尽くしたか
上記の「対策」など、自分にできることをやり尽くしたのか再考するべきです。
紙に箇条書きにしても良いと思います。
一つずつ潰していき、自分にできることをやり尽くしましょう。
できることは全てやる
経理は転職を人生の選択肢に
経理未経験から経理へ
転職活動+簿記2級
引用元:管理部門・士業の転職ならMS-Japanの求人検索
簿記2級を取得していなくても、経理未経験から経理に就職できる可能性はあります。
ただし、簿記2級の資格があれば経理への就職の可能性は大きく高まります。
経理未経験から経理に転職する詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。
経理経験者は年収アップへ
- 実務経験:経理3年以上
- 資格:簿記2級以上
上記を満たしたら、転職を人生の選択肢に入れましょう。
なぜなら、経理の年収を決定するウェイトは、業界・会社の給与水準>実務経験>資格だからです。
引用元:レックスアドバイザーズの求人検索
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経理の年収アップ転職の詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。
まとめ
- 経理1年目は大変と覚悟した方が良い
- 対策はある
経理に限らず最初は大変です。
経理は他の職種よりも努力が実りやすく、対策がしやすい職種ではないかと思います。
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